<試写室>ここまでの壮大な「フリ」にこたえるかのような見事な“転”の物語!!
2月18日(土)23時40分~土ドラ『三千円の使いかた』第7話
「フリ」がすごい!!
ここまで積み重ねてきた、第6話まで積み重ねてきた「フリ」がもうすごすぎて…。あ、「フリ」っていうのは、起承転結でいうところの、“転”と“結”を見せるための“起承”らへんのことです…。もうね、その「フリ」がね、この第7話で繰り広げられる“転”に向けて集約しまくってて、この“転”を描くために、ここまで積み重ねてきたのかと思うと…なんだか恐怖で、固唾(かたず)のみすぎて、この第7話見てる最中、ろくに息してないんじゃないか…ってくらいの緊張感!!とてつもないです!!
で、その「フリ」っていうのが、おばあちゃん(中尾ミエ)の生き甲斐と社会復帰(第2話)、ママ(森尾由美)の病気と熟年離婚(第3話)、お姉ちゃん(山崎紘菜)の節約と家族の幸せ(第4話)、安生くん(橋本淳)いいかげんにしろ!(第5話)、お父さん(利重剛)の秘めた思いと離婚回避(第6話)と(安生くんだけ雑すぎ!)、主人公を除いた家族&キャラに関しては、これまで、とてつもなく地に足の着いた、丁寧なエピソードを積み重ねてきたというのに、こと主人公・美帆(葵わかな)においては、しょっぱなからミュージカル(演出)!セミナー行く!保護犬飼いたい!家買う!1000万貯める!実家帰る!カレシと別れる!すぐさま別の男性と出会う!付き合う!プロポーズされる!という、この怒涛(どとう)の、勢いにまかせたかのような、“地に足着いてない”エピソードの数々。
主人公以外の人物たちはこれまでとことん、これでもかと、リアルで濃厚なエピソードだったというのに、主人公の美帆は“あえて”と言わんばかりにこっちの気持ちが追いつかなくて、危なっかしくって、深く物事を考えていないキャラクターになってる…すごく心配…。だからこそこの先、きっと何かあるに決まってる…主人公がこれまでフワフワしてた分、“その報い”がきっと訪れる…。そのターンがやってくる…。で、よくよく振り返ったら、美帆と出会ってすぐさま結婚までなだれ込んだ翔平くん(葉山奨之)も、なんだかフワフワしてるし…発言はまともで、いいヤツなんだけど、どこかとてつもなくフワフワしてる…怖い…絶対、翔平くんもなんかあるし、美帆はそれに巻き込まれるに違いない!!嫌な予感しかしない!!という「フリ」(ここまで長いよ)。
