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2023年03月13日 |

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元宝塚・早花まこ 読書家がハマる詩の音読「面白い!だまされたと思って試して」

めざましmedia編集部

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元宝塚歌劇団娘役の早花まこさんが、詩の面白さを熱弁しました。

早花さんは2002年に宝塚歌劇団に入団し、娘役として活躍。劇団の機関誌「歌劇」(宝塚クリエイティブアーツ)のコーナー執筆を8年にわたって務め、鋭い観察眼と豊かな表現力で、人気を集めました。

2020年の退団後は、その文筆力を活かし、Webマガジン「考える人」(新潮社)にて「私、元タカラジェンヌです。」を連載。9人の元タカラジェンヌにインタビューを行い、現役当時の思いや、退団後の挑戦に迫りました。

そんな連載が、待望の書籍化。「すみれの花、また咲く頃〜タカラジェンヌのセカンドキャリア〜」(新潮社)を上梓した早花さんに、インタビューしました。

後編では、インタビューや執筆で意識していること、今ハマっている本について聞きました。

<【前編】元宝塚・早花まこ 元タカラジェンヌ9人に取材「宝塚時代を思い出せば、何があっても立ち向かえる」>

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水をゴクゴク飲むように、心地よく読める文章を目指す

――「歌劇」はコラム、本著はインタビューとジャンルが異なりますが、手応えはいかがでしたか?

インタビューは難しかったですし、緊張しました。これまでは、インタビュアーの方を意識することはあまりなかったのですが、実際に経験してみて、これは大変なお仕事だと思いました。相手からどんな話を引き出すか、それをどんな視点で書くか、聞き手によって全然変わってきますから。

――インタビューをするときに、心がけていることはありますか?

それ、私がお聞きしたいです(笑)。でも、どんな方も、お話されているときの表情や、エピソードを思い出しているときの様子にこそ、気持ちがにじみ出ると思っています。ある意味、その方が話した言葉自体は、誰が書いても同じになりますが、印象は各々の受け取り方によって違うので。だから私は、お相手の様子から、気持ちをしっかり感じ取れるようになりたいです。

また、宝塚の方ってみなさん、表情豊かでリアクションが大きいんですよ(笑)。感情が全部出るというか。今回は、そういう様子もひっくるめて、1人ひとりの雰囲気が伝わるようにと思って書きました。

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――著者として文章を書いていて、どんなことを感じますか?

言葉って、簡単なようですごく難しいなと思います。自分の思いが相手に正しく伝わるかって、言葉の選び方次第だなと思って。その力量が、文章を書くと確認できてしまうんですよね。

自分の言葉が、意図しない伝わり方をしたら、それは結局、伝わっていないのと同じだと思うんです。でも、言葉をお仕事にさせていただく限り、きちんと伝わらないと意味がないと思っていて。そうやって気をつけていくと、今度はどんどん平坦な文章になってしまうから、そこにどうやって自分の気持ちというか“香り”を乗せるか、すごく考えます。

そのためには、語彙力が必要だなと痛感しています。わかりやすくて、かつ自分の表現に合う言葉をたくさん持っておきたい。とにかく言葉をよく学び、よく聞き、よく知らないといけない、と感じますね。

あと、読んでいるときのリズムは、大切にしているかもしれません。こういう本や小説、コラムって、空き時間や電車の移動中、寝る前にちょっと読むことも多いと思うんです。そういうときって、水をゴクゴク飲むように、心地よく読めると気持ちよくないですか?私は、自分のなかにスルスルと入ってくる文章が好きなので、そう書けるよう意識しています。

「生きるって、ミニスカートだ!」谷川俊太郎の詩に感銘

――早花さんはもともと、文章を読むのも好きだったのでしょうか。

そうですね、特に小説が好きです。私の両親が本をよく読むタイプで、家族内で回し読みをしていました。

宝塚時代、私が所属していた雪組にも、本が好きな方がいたので、みなさんと本の貸し借りをしていました。私の母の本が、雪組の上級生の手に渡り、下級生の本が私の母に渡り…みたいな(笑)。本好き同士で話したり、「あの人が好きそうだな」と思った本を貸したり、楽しい気分転換でしたね。

――今、ハマっている本があれば教えてください。

詩集ですね。私がパーソナリティを務めるラジオ「早花まこのハリネズミラジオ」(エフエムあまがさき ※2023年3月末で閉局)に、詩の朗読コーナーがあって、それがきっかけで、それまで以上に詩を読むようになったんです。

でも初めの頃は、正直、よくわからなくて…。誰でも書けそうに見えて、全然書けない。すごく不思議で、手が届かない分野だと思っていたんです。

でも、いろいろ読んでみたら、詩は文章を研ぎ澄ませて、省いて、残った言葉でできているものだと気づいて。言葉の勉強になりますね。うちの本棚にも、詩集が増えました。

それに、詩って声に出して読むと、感じ方が全然違うんですよ。以前、父が「詩は書いて読むものではなく、声に出すものとして作られているから、本来、朗読するものだ」と話してくれたことが、心に残っていて。演劇の勉強仲間と集まったときに、声に出して読み合っているんですが、これがすごく面白いんです!だまされたと思って、試しにちょっと読んでみてください(笑)。

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――これまで読んだ中で、印象的だった詩はありますか?

谷川俊太郎さんの「生きる」です。小学生の頃、国語の授業で知って。当時は何を言っているのか全然理解できなかったんですが、大人になって読んだら、すごく心にしみました。「いま生きているということ それはミニスカート」という一節があるんですが、「本当に、生きるってミニスカートだ!」って思うときが来るんですよ(笑)!これは、発見でしたね。

詩が身近にあると面白いし、自分がちょっと素敵になった気がします。「私、詩集を買って、夜には詩を読んでいるのよ」って、ちょっとカッコいいかな、と(笑)。格好から入ってみるのもいいと思うので、ぜひ詩を読んでみてください。

今後も、何らかの形で文章を書いていきたい

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――今後やってみたいことを教えて下さい。

やはり、何らかの形で文章を書いていきたいです。宝塚にまつわることは、これからも書き続けていきたいですし、ほかにもテーマを広げて、いろいろ挑戦していきたいです。

――最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

この本は、9人の方々のお力によって、書かせていただいたと思っております。思いを打ち明けてくださった9人の言葉が、より多くの方に届くといいなと願いながら、楽しく書かせていただきました。

宝塚ファンの方には、タカラジェンヌ1人ひとりがどんな思いで舞台に取り組んできたか、注目していただけたらうれしいです。宝塚を知らない方には、好きなことに夢中になり、その先へと挑戦し続ける姿を見ていただきたいです。この本が、少しでもみなさんのお力になればと思います。

明日は、早花さんからのメッセージ動画をお届けします。

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