4月5日（日）からスタートするフジテレビのアニメ『デジモンアドベンチャー：』の完成披露試写会が3月30日（月）、都内にて開催され、声優を務める三瓶由布子と坂本千夏、応援団長の高山一実（乃木坂46）が登壇した。

本作は、人気ゲーム「デジタルモンスター」のテレビアニメシリーズ1作目『デジモンアドベンチャー』（1999年）を21年ぶりにリブートした新作。

2020年の夏、突如、ネットワークに障害が発生し、システムの誤作動や情報の流出、交通管制に影響が生じて混乱に陥った東京を舞台に、小学5年生の八神太一（声・三瓶）とアグモン（声・坂本）たちの新しい冒険が紡がれていく。

人物キャラクターは、1999年当時のキャスティングを一新した一方で、デジモンたちは1999年当時にアグモンやガブモンなどの声を担当していた声優たちが演じることになる。

まずは、子どもの頃から「デジモン」のファンだという生田竜聖アナウンサーの司会のもと、主人公の八神太一役の声優を務める三瓶とアグモン役の坂本が登場。

これまで長年アグモンの声を務めてきた坂本は、完全新作での再登場となる意気込みを「いつもいつもフレッシュな気持ちで向き合っています。今度のアグモンはなかなかできるやつで。身体能力も高くなって、私もついていくのが必死で、頑張っています」とニヤリ。

新たに太一役を演じることとなった三瓶は、役が決まった時の気持ちを「私も21年前当時、まさに見ていた子どもの1人だったので、信じられない気持ちもありますし、緊張もあります。でも、アフレコを重ねていくうちに、アグモンのパートナーになれていることがすごく誇らしいです」と感極まった様子で明かした。

また、本作の見どころを聞かれた坂本はバトルシーンをあげ、「本当によく闘っていて、ついていくのが本当に大変です」と苦笑い。

三瓶も「バトルシーンが本当にかっこいい」と同意し、「今の時代に合わせて、身の回りのアイテムなど細かいところがブラッシュアップされていますし、音楽も壮大かつ豪華でかっこいい。また、太一が当時よりも子供なんだけど達観している部分があって、キャラクターも味付けがされています」と加えてアピールした。

続いて舞台には、「デジモン」のことが子どもの頃から大好きだということで、今回応援団長に任命された高山が登壇。

高山は小学生の時からずっと「デジモン」が大好きだったそうで、「小学生のとき見ていた当時は、登場人物が同世代で、そんな同世代の子どもたちが世界を救ったり、勇敢にいろいろなことにチャレンジしていたりするのを見て、刺激を受けて。またデジモンたちがとにかくかわいくて、自分の元にもデジモンがやってこないかな、と現実と重ね合わせて考えていました。大人になってからもう一度作品を見るとすごく深くて、大人にも刺さる部分がたくさんあります」と興奮した様子で、デジモンの魅力を力説。

また、好きなデジモンを聞かれると「エンジェウーモン」と答え、「好きすぎて、子供の頃、母親に『将来、子どもができたら“エンジェちゃん”と“ウーモンちゃん”にするんだ』と話してたのを覚えてます」と照れながらエピソードを披露した。

そんな興奮気味の高山の様子を見て、司会の生田アナが思わず「本物のファンですね！」と声をかけると、坂本も「さすがですね。ちゃんと見てくださって怖いくらいです（笑）。だからこそ、しっかりやらなきゃと思いますね」と感謝していた。

＜動画＞試写会の様子

最後には、三瓶が「今、外に出ることがなかなかできない中で、お子様たちを大冒険に連れて行けるように、そして、当時自分がもらったドキドキやワクワクを皆さんにお届けできるように、頑張ります。アグモン、めっちゃかわいいです！」と話し、坂本も「ちょっと早起きして、パジャマのままでも良いので、一緒に家族で歌なども歌っていただければうれしいです」と笑顔を見せた。

高山も「私も小学生の時に『デジモンアドベンチャー』の世界を知って、本当にテレビで毎週見るのが楽しみで。そのワクワクを今のお子さんたちにも味わっていただきたいです。あと、当時好きだった20代超えた私たち世代がもう一度楽しめるのがすごくありがたくて。『デジモン』がより多くの人に愛されたらうれしい」と期待を込めた。

会見後には、高山が囲み取材に対応。今回の応援団長就任を「本当にうれしいです！メンバーのみんなから祝福してもらいました」と満面の笑み。

好きだという「エンジェウーモン」は憧れの女性像らしく、「この前（自分が）太ってしまったときに、エンジェウーモンの画像調べて、この体やっぱステキだなと思って、待ち受けにしていました」と打ち明けた。

また、「デジモン」の大きなテーマとして“進化”が挙げられるが、自身は「成長期」「成熟期」「完全体」のどれかと問われると、悩みつつも「完全体にはなったことないですね。いつかなれるのかな」といい、「ライブのときは、普段アグモンだとしたら、グレイモンぐらいにはなれると思います」と回答。

アイドルとしての「完全体」についても聞かれ、「最大進化すると卵にかえっちゃうけど、そのくらいの気持ちでアイドルを終えたいです。それまでまだまだなと思いますし、進化はし続けたいです」と意気込んでいた。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため不要な外出を控える日々が続いているが、「デジモンは仲間と一緒にどんどん強くなっていくストーリー。世の中が平穏な日々に戻ったときに、こういうことしたいなっていうのを今、自分の中でメモしておいて、夢に向かってできることを考える毎日にしてもいいのかなと思います」とネガティブな状態をポジティブに変換することを提案。

また、感染対策で気を付けていることを聞かれると、「母が手作りの消毒スプレーをたくさん送ってくれたので、それをこまめに使っていて、周りの持ってない子たちにもシュッシュッしています。私たちは毎日同じ楽屋で過ごすことが多いので、乃木坂46のみんなで徹底していますね」と打ち明けていた。

＜動画＞高山一実、取材の様子