伊藤健太郎 王道の恋愛ドラマは「感情の起伏が大変」
4月29日(水)スタート/毎週(水)0時 FODで配信『東京ラブストーリー』
フジテレビが運営する動画配信サービスFODとAmazon Prime Videoにて、4月29日(水)0時より配信がスタートするドラマ『東京ラブストーリー』の制作発表会が4月1日(水)に開催され、伊藤健太郎、石橋静河、清原翔、石井杏奈が登壇した。
柴門ふみの漫画を原作に、1991年にフジテレビでドラマ化された『東京ラブストーリー』は、“カンチ”こと永尾完治と赤名リカのせつないラブストーリーが当時社会現象となり、その後も語り継がれる90年代恋愛ドラマの金字塔ともいえる不朽の名作。今回は、その名作が29年ぶりに現代版となって新たなキャストを迎えてよみがえる。
新型コロナウィルスの影響で観客や取材陣を招待せずに無観客で行われた制作発表会では、主演で完治役の伊藤、リカ役の石橋、三上役の清原、さとみ役の石井が、撮影の思い出や作品の見どころについて語った。
「前作が放送されている当時は生まれてもいなかった」という伊藤は、「そんな僕らでも知っている作品だったので、令和版の主人公として出演させてもらえることは素直に嬉しかった」と気持ちを伝え、他共演者とともにオファーを受けた時の喜びを明かした。
「オファーを受けた後に前作のテレビドラマを見ましたか?」という質問に対して、伊藤以外の3人は「見ていない」と回答。その理由として石橋は、「伝説的なインパクトのある作品だと思うので見てしまうと演技に影響が出ると思ったので、原作の漫画だけ読みました」と話し、石井もそれに頷いていた。
一方、一人だけ「見た」と答えた伊藤は「僕も(演技が)引っ張られやすいので、とてもラフな気持ちで見ました」とし、「ファッション一つにしろ、時代背景にしろ全部違ったけどリンクしている部分もあるので演じていてすごく楽しめました」とコメント。石橋は「時代も違って、今生きている若者感情と当時の若者の感情はやはり少し違うと思うので、あえて前作は見ずに自由に演じたかった」と考えを述べた。
「台本の印象はどうでしたか?」という質問には、清原が「人の恋愛を学ばせてもらいました。僕はまだまだ恋愛ができていないなと。主役の完治に対しては共感を持つ部分もありましたが、僕が演じた三上は共感できない部分が多かったので少し抵抗がありました。というのも、おおっぴらに女性が好きな部分をさらけ出せるのは、リスペクトする部分もありますが僕にはできないですね」と話し、伊藤の「(普段の清原くんの)まんまでしょ?」というツッコミに対して「まんまだったら問題になるから」と切り返し、笑いを誘っていた。
三上に想いを寄せるさとみを演じた石井は、「(さとみの気持ちが)わかるなっと思いながら台本を読んでいました。女性だったら恋した時に同じ気持ちになるんじゃないかな」と共感できるものがあったと話した。
夏に収録を終えて半年ぶりに集ったという4人に撮影で印象に残ったシーンについて尋ねると、伊藤は「三上の家から見える景色です。30数階の部屋のバルコニーからの景色を4人で見るシーンがあるんですがそれが印象に残っています。東京ラブストーリーって感じがしました」と振り返った。
今回、王道の恋愛作品が初めてだったという伊藤は、「本当に大変に感じました。他のジャンルももちろん大変さはありますが、体力的な部分ではなく精神的な部分、喜んだり悲しんだり怒ったりの感情の起伏が大変でした。さっき喜んでいたと思ったら次は泣かなきゃいけないとか、めくるめくシーンを撮影しないといけない難しさは恋愛モノならではだと感じました」と回想。
他の出演もそれに強く共感し、特に感情の豊かな女性でる石橋が演じた赤名リカという役柄について石井は「すごく好きです。私が男だったらリカみたいな女性に振り回されたいと思う」と答えた。
男性陣に「リカとさとみ、どちらに惹かれますか?」と質問すると、伊藤も清原もリカと回答。清原は「リカは考えがはっきりしているので、最初わかんなくても後々理解できちゃう。感情が100%で表面に出ている時は、振り回されるけど良いなと思います。さとみはちょっと暗い…?(笑)」と答え、リカのはっきりしてブレない人間性について好意を示した。
また伊藤は、「側から見たら、完治はなんであんなに振り回されてるんだろう?と思うかもしれませんが、振り回されたって何言われたって好きなんですよ。えっ?て思うこともそれ含めて性格が好き」とわかりやすく人間味のあるリカの性格を評した。二人に選ばれなかったさとみ役を演じた石井が少しへこむと、伊藤は「あくまで役だからね(笑)」とフォローを入れ、場を和ませていた。
また女性陣にも「完治と三上、どちらに惹かれますか?」と質問。石橋は完治と回答し、「三上は本当にひどい男なんですけど、最終的には憎めない。でもそこまで付き合うのが本当に大変だと思う」と答えた。
一方石井は、「結果、三上くんを選ぶと思う。確かにさとみを演じて、三上くんに対して苦しかったり辛かったり感じた部分も多かったんですけど、半年経った今三上くんのことが気になってます。私振り回されたいのかもしれない(笑)。更生させたい。独り占めしたい、という気持ちになってしまいます」とコメント。
それに対して伊藤が「それね。気をつけた方が良いよ(笑)」とツッコミ、笑いを誘った。清原は「(演じただけで)三上ではないけど嬉しいです(笑)」と密かに感情を滲ませた。
最後に視聴者へ向けてメッセージを求められた4人。
「前作のファンの方もいると思いますが、フラットな感情で見てくれるとすごく嬉しいです。今なかなか外に出れない中でも、僕ら4人の恋愛模様を見てドキドキしたりワクワクしてもらえたらと思うので、是非楽しみにして下さい」(伊藤)
「大変な時期ですが、4人のいろんな言動に一緒に振り回されてハラハラドキドキして、涙したり怒ったり喜んだりして欲しいです。オリジナルと比べてみてもらっても良いですし、時代も変わって東京の街並みも変わっているので今の若者が感じることもまた違うので本作で新しい発見をしてもらいたいと思います。特に同世代の方々に是非見て欲しいです」(石橋)
「僕自身、撮影をすごく楽しめました。演技は心が忙しくて大変でしたが、映像としてみたときにやってよかったなと本当に思いました。是非見ていただて気持ちを豊かにしてもらえたらと思います」(清原)
「次はどんな風に表現されてるんだろうとすごくワクワクしながら見れると思います。4者4様の恋愛観が映像の中に詰まっていると思うので、いろんな感情になりながら楽しんでいただけたらと思います」(石井)
本作への出来上がりに自信を見せつつ、イベントを終えた。
<あらすじ>
広告代理店に勤める永尾完治(伊藤健太郎)は、地元の愛媛支部から東京の営業部に配属となり東京へやってきた。同僚の赤名リカ(石橋静河)が完治の仕事の面倒を見ることに。完治は同じく東京にいる地元の同級生・三上健一(清原翔)から早速飲もうと誘われる。
完治がずっと密かに想いを寄せていた関口さとみ(石井杏奈)も来ることになり、久々の再会を懐かしんでいたが、会社にいるリカから忘れていた財布を届けるとの連絡があり、一緒に飲むことになる。その帰り道、いきなり「カンチ、キスしよっか」とリカから言われドギマギする完治。
「じゃあ代わりにランチごちそうして!」と積極的なリカ。しかし、リカは上司の和賀と関係があると社内で噂されているからやめておいた方がいいと言われる。