岡田准一が語った芝居への情熱「ずっと苦手だけど、まだ追い求めたい」
5月21日(日)放送『ボクらの時代』
映画「最後まで行く」で集まった3人が、映画や芝居について語りました。
4月21日(日)の『ボクらの時代』は、岡田准一さん、綾野剛さん、映画監督の藤井道人さんが登場する前編が放送されました。
藤井道人監督「これが遺作になってもいい」
公開中の映画「最後まで行く」では、岡田さんと綾野さんが出演、藤井さんが監督・脚本を手がけています。

岡田:試写、よかったよね。ああいう、なんかいいものができたっていうか。
藤井:最後まで終わった瞬間、やりきったっていう気持ちがすごくあったんですよ。でも、これってもしかしたら、僕からよりは僕の周りのスタッフがそういう表情してたんですね。
岡田:藤井組は、スタッフもすごいですよね。みんなクレイジーな。でも、みんなで上がってきてるんですよね。
藤井:そうですね。本当、インディーズ時代からみんな一緒にやってきてる人たちなんで。
岡田:でも、すごくバランスがいいのが、お芝居でも、本質、大事にしたいところ何なんだろうっていうときに、ごまかさないっていうか。例えば、本物を選んでるじゃないですか。
藤井:はい。
岡田:でも、現場でいうと「大変だから、CGにしますか」とか、いろんな選択はあったと思うんですよね。
藤井:やっぱり、CGの良さって、精巧に詰められるんですけれども、そのときの岡田さんのリアクションは、その瞬間じゃないとたぶん撮れない。で、ここに対して、どんな作品でも意識しているのは、妥協しないっていうことが一番。妥協が俳優部に伝わる、スタッフに伝わる、観客に伝わっちゃうっていう。
岡田:今の、「妥協しない」って。俺、めっちゃ胸が苦しかったの。
藤井:なんでですか。
岡田:いや、でも俺ら世代って、世の中が変わっていくなかで、無理なものは「あ、じゃあしょうがないな」「じゃあ、こうしたほうがいいな」っていうことを、受け入れちゃう世代だと自分では分析していて。下には、完全拒否のZ世代みたいなのがいて。その前で「いや、妥協するとみんなにとって良くないことになるんで」っていうことを強く持てる世代が、藤井くん世代だと思ってて。
藤井:そうですね。映画を作っていて本当に良かったなっていうのは、悩んだり困ったりして、でも絶対にここは曲げたくないなってなると、岡田さんから、そして剛さんから「これだったらできますよ」「これだったらできますよ」(と提案してくれる)。結果、思っていた何倍もいいものになったり。だったら、それにOKを出す自分は、よりストイックにOKを出さなきゃいけないっていうので。責任…納得できますよね。
藤井さんは「これが遺作になってもいいと思って映画が作れるのは、今だけって思ってやっている。すごく楽しかった」と、撮影の手応えを語りました。
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