<コラム>真尋くんの全“ラ”は、一条だけのもの!二人の全裸は想像して楽しむのが視聴者の作法ってもんですよね
6月29日(木)放送 カンテレ『全ラ飯』最終話 ※関西ローカル
<コラム>『全ラ飯』最終話
【以下、しばらくドラマ本編とは関係ない“僕の『全ラ飯』前日談”が続くので、めんどくさい人は飛ばしてください…】
あれは今年3月の終わりころ。僕に1通の依頼メールが届きました…。
4月から始まる『全ラ飯』という深夜ドラマの試写をお願いできればと思っております。
全12話だそうです。ご検討いただけますでしょうか――(意訳)
僕は、この文面だけで、依頼を受ける受けない云々以前に、すでに興奮してしまいました。なぜならまず、そのキャッチー過ぎるタイトル。“全裸”ではなく“全ラ”。“裸”という字面から想像する無垢、自然、野生…そして何より卑猥がよぎってしまう“裸”という表記ではなく、カタカナの“ラ”。なぜ“ラ”なのか。あえてカタカナにすることでカジュアルに見せたいのか、もしくは“裸”の前に“全”がつくことよって、より卑猥なイメージを持たれてしまうことを避けるため、コンプライアンス対策なのか…。いずれにせよ、その“全ラ”という字面には、僕にさまざまな想像と妄想を増幅させるのに十分でした。
次に“全ラ”のあとに続く“飯”の文字。昨今のグルメドラマブームにあやかりたいのか。いや、あやかると言っても、もう2023年で、グルメドラマは飽和状態だし、ブームも落ち着いてきているわけだから、あえてここへきて異色過ぎるギミックを加え、新鮮味を出そうとしているのか。だとしても“全裸飯”いや、“全ラ飯”…。そこにどんな“勝機”があるというのか。あまりに安直ではないだろうか…。とはいえ、“全ラ”に“飯”がつくというだけで、僕は再び想像と妄想が過剰に膨らんでいきました。
そして、キャッチーで意味深過ぎるタイトルに興奮してしまったのは当然として、そのドラマがなんと「全12話」というお知らせ。『全ラ飯』で全12話。正気とは思えない…。いくら深夜ドラマの30分枠といったって、『全ラ飯』で全12話とは、正気とは思えない。全裸で飯を食う話なんだから、それを12話もかけてやる必要はないだろう。出オチじゃないか。初回に全裸で飯を食ったらもう終わりじゃないか。第2話以降、“全裸”については見せ方が固定で、“飯”パートでのバリエーションだけじゃないか。つまり、結局のところ、出オチじゃないか。あぁ、どうして全12話もやる必要があるのか、正気ではない…。
だけど、だからこそ、興奮してしまう。僕は、こういうドラマにこそ、興奮してしまう!!だから返事は簡単でした。
いい意味でひどそうなドラマなので、
楽しくできそうな気がします!!
よろしくお願いしますー!!
(原文ママ)
改めて見ると、アラフォーの社会人が打つメールとは思えない文面…というのは置いといて、僕と『全ラ飯』の出会いはそこからでした。
それから、公式ホームページにてあらすじを確認し、“全ラ”の“ラ”は裸(ラ)・ラブ・ライフの“ラ”であること。“ボーイズラブ”要素があること。英語表記“Naked Dining”、中国語表記“全裸開動”…どうやら世界配信を目論んでいること。タイトル×全12話דラ”のトリプルミーニング×ボーイズラブ×世界配信…。
あまりに“要素”が多すぎる。“要素”の大渋滞、いや“要素”とかそういうことじゃなく、とにかく“やりすぎている”…。僕は、もう視聴前から、興奮が抑えきれず、見てもいないのに、すでに“心の鼻血”が出ていたのです。

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