齊藤工監督 映画「スイート・マイホーム」yamaの主題歌を絶賛「物語をキレイに閉じてくださった」
齊藤工はノマド生活希望!yamaは虫から逃げたい?
──齊藤監督は映画を作り、yamaさんは音楽を作るアーティストですが、それぞれものづくりのインスピレーションが湧く瞬間はどのようなときですか?
齊藤:聞きたい!
yama:例えば映画や小説、漫画など、いろいろな作品を見て刺激を受けることももちろんあります。でも自分は、人と話して、自分の考え方や相手の人生観とか価値観を聞いたときに刺激を受けて、曲が浮かぶことが多いです。

──それは、曲を作り始めた当初からですか?
yama:いえ、徐々にそういうやり方を見つけた感じです。自分が曲を書き始めたのは、本当にここ最近の話で。最初は、1人で行き詰りながら自宅で制作していました。でも、なかなかうまくいかなくて。人とたくさんコミュニケーションをとるようになり、アイデアが浮かびやすくなってきました。
齊藤:僕はモノクロの写真をよく撮るのですが、風景の写真って、僕じゃなくても誰かが撮りえたものに思えちゃうんですよね。だからこそ、絵画でも風景画に感銘を受けるのだと思うんですけど。
「僕にしか撮れないものって、なんだろう」と考えて、行きついたのが人の顔でした。対象物と自分の関係値が如実に出るものですから。それに、自分と全然違う心を持つ生態系を知ることは、己の輪郭を知ることにつながりますよね。だから、人の写真を撮り続けているんだな、と思います。
yama:自分がなぜ人と話して曲が書けるのか、言葉にできなかったんですけど、今の齊藤さんの話を聞いて納得しました。人と話すことで自分と対話してたんですね。
──最後に、それぞれのマイホームのこだわりを聞かせてください。
齊藤:yamaさんって、そういうお話、大丈夫なんですか?
yama:大丈夫です(笑)。自分は今、低層階に住んでいるので、次に引っ越すなら少し上の階に住みたいなと思っています。こだわりというか、虫が苦手なので、入ってこないところがいいな、と。
齊藤:僕、虫がいなくなると聞いて、高いところに住んだことがあるんですけど、高くても、虫は来るんですよ!
yama:え、来るんですか!?
齊藤:むしろ鍛え上げられた強靭な虫が来るんです(笑)。「ここなら大丈夫だろう」という階に住んだとき、夜中に蚊が出ました。それでいろいろ調べたら、虫って3階まで上がれるらしいんです。3階まで上がった虫が卵を産んで、そこで生まれた虫がさらに3つ上の階に上がっていけちゃうという。いくら上に逃げても、追ってくるんですよ。
yama:恐ろしい!階は関係ないということですね。
齊藤:比較的、出にくくはなるみたいですけど。
yama:じゃあ、諦めます(笑)。
齊藤:諦めが早いですね(笑)。
yama:虫関連で言うと、本当に虫が好きではないので、外に洗濯物を干したくないんです。だから、浴室乾燥機はマストでほしいです。これはこだわりです!
齊藤:僕は、家のこだわりではないのですが、コロナ禍で住居を持たないノマド生活をしている人が増えているらしいんです。その生活に憧れがあって。ハイエースでも、小さいキャンピングカーでもいいので、車で、まだ見ぬ保護犬と定住をせずに秘湯をめぐりながら暮らしたいです。もちろん、仕事があるときは、そのまま現場に行きます。
yama:すごい。
齊藤:これは本格的に考えていて、事務所にも許諾を取って、準備をしていたんです。ただ、タイミングがなくてまだ実現できていないのですが。いつかノマド生活したいですね。
yama:楽しそうですね。

撮影:河井彩美
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